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お子様の歯の予防に関するいろいろ
第1話 怖~い子供の虫歯
●大人より弱い子供の歯
子供は大人に比べ虫歯になりやすいと言われますが、それにはいくつかの理由があります。
理由1
乳歯は永久歯に比べ、エナメル質も象牙質も半分の厚さしかありません。
そのため、虫歯があっという間に進行し、神経の近くまで進行していきます。
理由2
子供は上手に歯磨きができません。
ですので、親の仕上げ磨きが必要となります。
少なくとも、小学2年生までは、夜の仕上げ磨きが必要です。
理由3
乳歯は食べカスがたまりやすく、
しかも子供の好む食べ物には粘着性があるため、
虫歯菌が酸をさかんにつくりだしてしまいます。
子供の歯は虫歯になりやすい!!
分かって頂けたでしょうか?
乳歯は一度虫歯になると、あっというまに進行します。
受診することにはほとんどが、神経の近くまで進行しています。
仕上げ磨きをするときに、歯の表面が白っぽくなっていないか、
黒くシミになっていないか、歯の溝が黄色くなっていないかなど観察してください。
このような兆候は虫歯の始まりですから、
この時点で受診されるとあまり削らず治療が簡単です。
第2話 なめてはいけない!?6歳臼歯シリーズ
●虫歯の温床6歳臼歯
生えたての歯は、まだ完全に石灰化していないため、
未熟で、非常に虫歯になりやすく、
かつ、かみ合わせの部分にたくさんのきざキザした溝がはいっています。
ですので、生えたての臼歯の溝につまり、
歯磨きもヘタなためそこから虫歯が始まってしまいがちです。
虫歯になりやすい条件を備えた6歳臼歯の寿命は、
40年といわれます。
この寿命がどれだけ延びるかは、
お母さん・お父さんと歯医者さんの協力にかかっています。
6歳臼歯が生えたら、虫歯がなくても歯医者さんを受診しましょう。
正しい歯の磨き方、仕上げ磨きの方法などの指導を受け、予防処置をしましょう。
信頼できる歯医者さんを見つけ協力関係を築くことが、
この歯を虫歯にしないコツです。
お子さんのお口の虫歯危険度に応じて、適切な間隔で定期的なチェックを受けるようにしましょう。
●歯並びの司令塔6歳臼歯
奥歯のことを臼歯といいますが、
臼歯の働きは、食物をすりつぶす、噛む、砕くです。
これがしっかりしていないと、満足な食事ができず、
栄養の摂取や成長に問題が生じます。
また、大人の歯は、この6歳臼歯を生える場所の基準として生えてきますから、
途中で虫歯になって抜けたりすると、
他の歯の歯並びがおかしくなります。
お子さんをきれいな歯並びの永久歯に育てたければ、
この歯を虫歯から守ることが大事です。
6歳臼歯が生えたら、ぜひかかりつけの歯医者さんに
定期的なチェックを受けるようにしましょう。
●乳歯が抜けずに生えてくる永久歯~すりつぶし王6歳臼歯の秘密~
永久歯は乳歯が抜けてから生え変わると思う方が多いですが、
6歳ぐらいになると、子供の奥歯の一番後ろから、
6番目の永久歯が生えてきます。
生え始めが6歳ごろで、「6歳臼歯」のニックネームで呼ばれています。
●歯の王様第6歳臼歯を守ろう!
6歳臼歯は、他の永久歯と異なり、乳歯が生えかわるのではなく、新たに生えてきます。
体重の2倍もの重量を支える大切な永久歯で、生えてくるのに長い期間(1~2年)がかかります。生え始めは乳歯よりも背が低いので歯ブラシが届きにくく、最も虫歯になりやすいといわれていますから、特に注意が必要ですので、お子さんにも自分用の歯ブラシを持たせ、食事のあとは歯みがきをする習慣をつけることが大切です。
さらに、この年頃の虫歯予防の決め手になるのは、お母さん・お父さんによる仕上げみがきで、小学校2年生くらいまでは必要です。特に就寝前の仕上げみがきは丁寧にするようにしましょう。
歯みがきのポイント
- 1. 歯ブラシを横から入れてみがく
- 2. 歯肉の奥までみがく
- 3. フッ素入り歯みがきをつけてみがく
- 4. 毛先をみぞに入れてみがく
- 5. キシリトールを使う
- 6. シーラントで奥歯のみぞを守る