当院では最新の矯正歯科臨床を研究し、科学的根拠に基づいた治療法を実践し、患者様と一緒に健康できれいな歯並びを目指しています。
小児矯正について
きれいな歯並び、正しい噛み合わせになるように、早い時期から顎の成長を見守ることはとても大切です。お子様と成人の方の矯正治療の最も大きな違いは、この成長を利用できるか否かという点にあります。
お子様の矯正治療は、お一人お一人の歯並びや噛み合わせなどの症状によって治療に適した時期が異なります。お子さんにとって最も効果的な時期に治療を開始させるために、早期に精密検査を行うことをお勧め致します。まずはご相談下さい。
歯並びや噛み合わせを治すには、長い治療期間を必要とします。その間、スタッフ一同、患者様と二人三脚となって矯正治療のゴールを目指します。
尚、当院ではお子様の矯正治療を行うにあたり、治療開始前、及び治療開始後も定期的に、矯正専門の歯科医院にのみ導入されていることが多い「セファログラム」を用いた解析を行っています。
セファログラムでは、上下顎の大きさとズレ、顎の形、歯の傾斜角、口元のバランスなどについて正確に知ることができますので、これらを用いることで、下記のようなメリットが得られます。
- ● 最適な治療時期の判断
- ● 最適な歯の移動の仕方の決定
- ● 顎の成長予測及び治療過程の正確な記録
- ● 出っ歯や受け口などの原因究明 など
また当院では、歯並び・噛み合わせ、不正咬合の早期改善のため、口唇検査力測定器(りっぷるくん)による検査も行っています。
歯列矯正の現状
成長期のお子様の約75%は、軟組織の機能障害が主な原因となり、不正咬合や好ましくない顔貌の発達をしています。
ある研究報告によると、間違った筋機能の習慣として知られている口呼吸、舌癖、逆嚥下、指しゃぶりなどが不正咬合の原因であることがわかっています。
そして、これらの癖がお子様の頭蓋と顔貌の発達を妨げ、その結果、歯列矯正の問題を引き起こします。また、安静時に口唇が開いている状態を指す口唇閉鎖不全症も、不正咬合の原因の一つとなっています。
幼少期に適切な食習慣を獲得することは非常に重要で、歯並び・噛み合わせ、不正咬合の早期改善は、お子様の健全な発育、口呼吸、鼻閉、気道閉塞、いびき、アレルギーなどの軽症化、さらに将来の生活習慣病予防の可能性も挙げられています。
従来のブラケットによる歯列矯正は、効果的に歯を並べることはできますが、それを維持するには長期にわたり保定装置が必要となります。
当院での治療
そこで当院では、成長期の歯の整列の一助となるよう、矯正前トレーナー(T4Kトレーナー)やトレーナー矯正装置(マイオブレイス)による筋機能癖の改善も行っております。
● 矯正前トレーナー(T4Kトレーナー)
間違った舌位置や口呼吸、異常な飲込みや舌の突出しのような筋機能癖を放っておくと、正しい顔の発育、正しい顎の発育、正常な歯列の発達の妨げになってしまいます。
矯正前トレーナーにより口腔筋の訓練を行うことで、歯と顎の位置の改善を図ります。
乳歯列のお子様(4~5歳)や、永久歯に萌え変わる交換期(おおよそ6歳~12歳)のお子様の成長段階(混合歯列期)に装着し、正しい発育を促す装置を装着することで歯並びが良くなります。
● トレーナー矯正装置(マイオブレイス)
トレーナー矯正装置は、舌が正しい位置にくるように訓練して、正しい飲み込み、呼吸をするように促します。正しい舌の位置と、上顎アーチを発達させて舌のスペースを作る「Dynamicore」の効果により、アーチの形と歯列を改善します。
治療の目標
- 1. 鼻呼吸の確立
- 2. 口腔周囲筋の機能改善
- 3. アーチフォームと歯列の改善
鼻呼吸と口腔周囲筋の正常な機能が習慣づけられることにより、成長期におけるお子様のより良い顔貌の発達と健全な発育に繋がります。
成人矯正について
矯正治療は、基本的には歯と歯を支える歯周組織が健康な方であれば、どなたでも受けられます。
ご自分の意志で、美しい口元を目標に矯正治療に望む大人の方は、歯磨きや矯正装置のお手入れなどにも気を配ることができ、口腔内が良い状態で、効率的に矯正治療が進むことも多いのです。年齢が高いからといって諦めるのではなく、まずはご相談下さい。
部分矯正(限局矯正歯科治療 LOT:limited prthodontic treatment)
部分矯正は、上下の歯列全体に装置を装着して治療を行うのではなく、数本の歯のみに装置を装着して矯正を行う方法です。
前歯や奥歯の一部だけを矯正することができ、費用や期間も全体的な矯正に比べてだいぶ抑えることができます。
一般的にはMTM(minor tooth movement)といわれることが多い部分矯正ですが、あくまで歯を動かす部分が限局しているだけで、治療に必要な知識・技術等は、全体を動かす矯正治療と同じです。ですから、部分矯正だからといって簡単に治療できるというわけではありません。
● 補綴前処置としての部分矯正
元々は歯並び良かったものの、虫歯や歯周病、事故などにより歯を失ったことで、歯の位置関係が乱れてしまった場合、動いてしまった歯を正しい位置に戻し、更に歯周病を改善し、かぶせ物を永持ちさせるために行う矯正治療です。
● プチ矯正(前歯だけの矯正)
プチ矯正とは、短期間で終わる前歯だけの矯正治療のことです。
従来の全顎矯正では、全ての歯にワイヤーを通し、噛み合わせから補正して歯並びを治療しますが、プチ矯正では気になる前歯だけを治療します。前歯に隙間がある出っ歯なども矯正が可能となります。
年単位の治療期間が必要になる全顎矯正に比べ、約6~9ヶ月程度で済むことが多く、当然費用についての負担も軽くなります。
プチ矯正のメリット
1.低価格
2.短期間
3.痛みも少ない
但し、噛み合わせや歯と顎の状態により、プチ矯正が適さない場合もあります。
プチ矯正の適応となるかどうかについては、十分な検査が必要となりますので、ご希望の際はご相談下さい。
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