インビザライン・システムとは
透明に近く目立ちにくいマウスピース型の装置により、穏やかに、且つ、効果的に歯を適切な位置に移動して歯並びを整えることができる革新的な矯正方法です。 インビザライン治療の効果は世界的に認められており、既に世界で500万人以上の患者様が利用されています。
インビザライン・システムの特長
目立ちにくい
透明に近い矯正装置を使用するため、装着していることを気付かれることがほとんどなく、見た目によるストレスを感じることがありません。
取り外しができて衛生的
食事や歯磨きの時は矯正装置を取り外すことが可能なため、普段通りに歯のお手入れをすることで、お口の中を衛生的に保つことができます。
お口の中のトラブルが少ない
金属を使用しないので、お口の中の違和感が少なく、また、矯正装置が外れてしまうことによるお口の中のトラブルも少ない矯正装置です。
インビザライン治療を始めるには
インビザライン治療も、一般的な矯正装置と同様に、治療の適応となるかどうかについて、十分な検査が必要となります。
その上で、CT・セファログラムや歯型を取り、3D治療計画ソフトを使用して、患者様毎に治療計画を作成します。
当院では、一般的な歯科医院では目にすることの少ない、セファログラム(頭部X線規格写真)対応のCTを導入しておりますので、頭を基準にして歯の傾き、上下の顎骨の位置関係や歯列の形態や位置に関する特徴を正確に評価することが可能となっています。
さらに、患者様により短期間で精度の高い矯正治療をご提供するべく、国内の歯科医院ではまだ導入例の少ない最新型の3D口腔内光学スキャナー「iTero」を導入しております。
約5分程度で歯列のスキャンが完了し、高解像度ディスプレイの3D画像により治療前後の歯並びを視覚的にイメージして頂けますので、安心して治療を受けて頂くことができると思います。
インビザライン治療とボトックス治療
ボトックス治療とは、ボツリヌス菌から抽出されるたんぱく質の一種を筋肉に注射することで、一時的に緊張をほぐす治療法です。美容外科などではとても広く取り扱われており、筋肉の過度な緊張が原因で生じるシワの改善や、小顔治療などに用いられております。
そして、歯科領域においては、ボトックスの持つ「筋肉の緊張をほぐす」という性質を利用することで、歯ぎしり・くいしばり・顎間節症などの治療に使用されます。
特に、くいしばりは、歯を悪くしてしまう要素として非常に大きな割合を占めている習慣ですので、ご自身ではなかなかコントロールできない無意識での筋肉の緊張を抑制し、歯にかかる力をコントロールすることで、噛んだ時の歯への負担やダメージを和らげることができるのです。
その効果により、くいしばりが原因でインビザラインのアライナーを壊してしまうことも回避できるようになりますので、インビザライン治療には興味があるけれど、くいしばりがあることで躊躇してしまっている方は、ぜひご相談ください。当院では、毎月、経験豊富な口腔外科医が担当しております(ボトックス外来)。※要予約
インビザライン治療でくいしばりも改善
インビザラインは、そのメリットの多さから極めて人気の高い矯正治療となっています。
特に、インビザラインのアライナー(透明のマウスピース)は厚さ0.75ミリ程の素材でできているため、お口の中の違和感が少なく、しかも透明で非常に目立ちにくいことから見た目によるストレスもなく、矯正治療をお考えの方であれば、一度は興味を持たれるのではないかと思います。
しかし、これだけ魅力的なインビザライン治療も、くいしばりのある方とは相性が悪いと言われています。それは、食事中に歯をくいしばるときにかかる負荷は60㎏程度であるのに対し、睡眠中の無意識下でのくいしばりは体重の2倍程度の負荷がかかるとされており、薄くて繊細なインビザラインのアライナーが壊れてしまうのです。 また、矯正終了後につけて頂くリテーナー(保定装置)が、くいしばりによって破損してしまった例もありますので、くいしばりがある方とインビザライン治療との相性は決して良いとは言えません。
では、くいしばりのある方は、それだけでインビザライン治療を諦めなければならないのでしょうか?
いいえ、そうではありません。当院では、ボトックス治療により、事前にくいしばりの改善が図れます。
また、ボトックスはいずれ耐性ができて、一生打ち続けることはできませんが、インビザライン治療により嚙み合わせを改善し、くいしばりの根本的な原因の排除が期待できます。