口腔衛生分野の研究成果
研究者 | 研究の目的 | 研究の成果 |
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Keller Mk, 2012 |
健康な若者の自己申告による寝起きの口臭について | ・官能検査により口臭を評価したところ、L.reuteri Prodentis入りガム摂取群はプラセボガム摂取群と比較して口臭が有意に減少した。VSC(揮発性硫黄化合物)への影響は認められなかった。 |
Vivekanada MR,2010 |
L.reuteri Prodentisロゼンジ単独もしくはSRP併用による慢性歯周炎への効果を検証 | ・L.reuteri Prodentis単独もしくはSRPと併用した場合、慢性歯周炎の炎症、プラーク形成、口腔病原菌数を有意に抑制した。 ・併用治療においてCALとPPDを有意に改善した。 |
Twetman S, 2009 |
成人におけるL.reuteri Prodentisを含むチューイングガム摂取による歯肉炎とGCF中の炎症促進性、非炎症性サイトカイン量に対する影響について検証 | L.reuteriは有意に ・ブロービングテスト(BOP)の出血の減少と歯肉溝滲出液(GCF)量を減少させた。 ・摂取容量に応じて炎症促進性の口腔内サイトカインを減少させた。 |
Krasse P, 2006 |
成人におけるプロバイオティックチューイングガム摂取による歯肉炎とプラークへの影響と唾液中のプロバイオティクスの出現について研究 | L.reuteriは ・中等度から重度の歯肉炎患者の歯肉炎とプラークを減少させた。 ・両菌株とも唾液中でコロニー形成を行った。 |
Sinkiewicz G, 2010 |
健康な成人におけるL.reuteri Prodentisチューイングガムの摂取による唾液中のL.reuteriの存在とプラーク指数、歯肉縁上の菌叢に与える効果について検証 | ・L.reuteri Prodentisの1週間摂取により両菌株とも唾液中から検出されたが、チューイングガム摂取中止後は検出されなかった。 ・プラセボ群においてはプラーク指数が有意に増加したにもかかわらず、L.reuteri群においては変化がなかった。 ・L.reuteri Prodentisは歯肉縁上、縁下の菌叢の構成に有意な影響を与えなかった。 |
Cildir S, 2011 |
L.reuteri Prodentis オイルドロップ摂取による口唇裂、口蓋裂を伴う4~12歳の子供における唾液中のMSとLBへの影響を検証 | ・L.reuteri Prodentis オイルドロップは唾液中のMSと総LBの菌数を減少させなかった。 |
Caglar E, 2008 |
若い成人におけるL.reuteri Prodentisを含むロゼンジ摂取によるミュータンス菌への影響について検証 | ・Streptococcus mutansの総菌数を減少させた。 ・総ラクトバチルス菌量には影響はなかった。 |
Caglar E, 2007 |
若い成人におけるキシリトールもしくはL.reuteri Prodentis入りチューイングガム、両者混合チューイングガム摂取による唾液中のミュータンス菌、ラクトバチルスに対する影響について比較検証 | ・3週間に渡る1日3錠のL.reuteri Prodentisのグループ、1日6錠のキシリトールガムのグループ共にミュータンス菌が減少。 ・総ラクトバチルス菌量には影響はなかった。 |
Caglar E, 2006 |
成人における非乳製品の2種類の製品から摂取されるL.reuteri ATCC 55730のミュータンス菌とラクトバチルスに対する影響について検証 | ・ストロー、タブレットから摂取されるL.reuteriによりミュータンス菌の菌数がプラセボ群に対して有意に減少した。 |
Nikawa H, 2004 |
健康で若い成人におけるL.reuteri ATCC 55730を含むヨーグルト摂取によるミュータンス菌、ラクトバチルスに対する影響について検証 | ・Streptococcus mutans 菌数が減少。 ・L.reuteriによる抑制効果は摂取終了後、2週間のプラセボ摂取中も持続した。 |